ガーベラのつぼみ

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K二丁目

本の感想と、日常と。

はじめに

 今年もあっという間に新年が訪れた。社会人になってから数年が経ったが、時間の流れに置いていかれている感覚は加速度的に強くなっていく。そう感じたのは、もはや帰りたいと思わなくなった遠方の実家で正月を過ごしていた時だった。日々何も考えず、流されるままに生きてきたのは今も昔も変わらないが、今のそれは学生時代とは明らかに異なっていて、楽しいと感じる時間は少ない。それでも務め人として社会に貢献できていることは、無味乾燥な生活に少しは意味を持たせていてくれている。こう考えなければ、今の自分の人生も、すぐに終わってしまうこの長期休暇も、なかなか受け入れられない。

 きっとこの先も、仕事を拠り所とした人生を送ることになるのだろうと、実家からの帰りの新幹線の喫煙ルームでタバコをふかし、時速270kmで過行く景色を眺めながら、年始業務への心の準備をしていた。「結局、去年もタバコ、やめられなかったな」心の中でつぶやくことが、今年も多くなりそうだ。