ガーベラのつぼみ

K二丁目

本の感想と、日常と。

感想の書き方を学ぶ

 特にテーマも決めずブログを始めてみたが、気づいたら読書感想文のようなものを中心に書くようになっていた。というのも、最近の時間の使い方が、ほとんど読書になっていたからだ。インプットが本によるものなので、しょうがない。一方これはこれで、実のあることだとも感じている。

 しかい、平日のほとんどの時間は仕事に費やされる。もっとたくさんの本を読みたいのだが、時間は有限だ。趣味の範疇ではあるが、より効率的に読む方法はないかと、欲がでてしまっている。

 そうしたわけで、「本を読みたい」ことと「効率的な読書の方法を知りたい」こと、二つの欲望を満たしてくれる本を読んでみた。「差がつく読書」という本だ。

 著者は年間365冊以上の本を読むほどの読書家だ。自身のことを「読書のプロ」と言いうるかもしれない、とさえ言うほど、読書に精通しており、何より読書が好きな人物だ。その著者が、この「差がつく読書」では読書の仕方を説明しているのである。本書は二部構成で、アウトプットを前提とした「実読」と、趣味あるいは人生を変え得る「楽読」という言葉で区分しており、あまり読書週間がない人でも、効率的な読書ができるように丁寧に書かれている。

 どちらの読み方にしても、読書を楽しんでほしいという著者の思いが感じられた。実読では読み飛ばしても、部分読みでも、全然構わないと、あまり読書をしない者からしたら読書へのハードルを取っ払ってくれるよう語りかける。楽読では言葉のとおり気楽に読み、楽しむことを主眼とおいているが、読者の考え方、思想を変える程の力もまた備わっていると言い、楽読も決してそれだけで終わるものではないと教えてくれる。

 本を読むと、あるいは読んでいる最中、何かしらの感想はでてくるのが当然だ。学校ではその感想を、原稿用紙に書かされる。こうして感想を発信することは良いことだが、文章にするなると、なかなか訓練が必要となる。本書では、伝えるための感想文の書き方を、「型」を使って教えてくれる。200文字という短い文章でも、その「型」にはまっている文章は濃く、そしてわかりやすく、魅力的な作品にもなり得るかもしれない。

 本書の文章量は多くはなく、読みやすい表現ですらすらと読みきることができた。著者が言う言葉では、本書は「実読」書になると思うが、「楽読」書としても私は楽しめた。読書はやはり疲れることもあるが、実読と楽読を区別して読めば、読書の休憩に読書、なんてこともできるかもしれない。