ガーベラのつぼみ

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K二丁目

本の感想と、日常と。

人気お笑い芸人の小説

 ブログを始めて1か月程たっただろうか、同じく更に1か月程最近は更新が滞っていた。いつもならこのまま辞めてしまうのだが、また再開してみようという気持ちになった。私にしては珍しい、もちろんまた止まってしまうこともあると思うが。

 さて、前から気になっていた小説「火花」。ピースというコンビで芸人をしている又吉直樹の作品で、第153回芥川賞を受賞した。店頭でもこの赤い物体が描かれた表紙はよく目にしていたし、知らない人は少ないだろう。

内容はというと

 この小説は芸人を主人公とした文学小説で、自らが芸人であるがゆえ作り出すことができた作品であろう。主人公の芸人、徳永はスパークスというコンビで漫才をしていた。彼が20歳の時、当時26歳の神谷という、漫才師に出会う。

 主人公と同様、神谷も特に売れていた芸人ではなかった。しかし、神谷の漫才師として特異な才能に惹かれた徳永は、神谷に弟子入りを志願する。神谷の伝記を書き続けるという条件のもと、徳永は神谷の弟子入りを認められ、別々のコンビではあるものの、二人の漫才師、芸人という生活が繰り広げられていく、といった具合だ。

果たしてどれくらいの人たちが理解できているか

 私は哲学は嫌いではないが、文学には疎く、この作品の素晴らしさを理解することはできなかった。単調に続く(と私には感じられた)日常物が嫌いというわけでもないが、やはりそれなりの起伏がないと心が揺さぶられなかったのは事実だ。他の多くの作品を読んだことのある人ならばその深さに気付くことができるのだろうか、ということはやはり芥川賞という名誉ある賞を受賞したこと、多くの人がこの作品を手に取ったことから推察する。

 テーマが芸人の日常であるからだろうか、やはり「オチ」を気にして読んでいた自分がいた。文章量は多くなく、2時間ほどで読むことができた。それゆえ、だんだんと少なくなっていくページ数にハラハラしながら、最後まで一気に読み終わった。その「オチ」とは、これまた理解が難しい。

理解力をつけた後に

 一度読んで楽しむことができなかったことは、正直悔しい。文学リテラシーを付けて、再読したときには、今よりも深い理解を得ることができるだろうか。忘れた頃に、また読んでみようと思う。